Webサイトやブログ、あるいはTwitterといったWeb上のアプリケーションでコンテンツを作るさいに、企業が考えるのは、「いかにそのコンテンツを多くの人に見てもらうか」ということだと思います。
しかし、ただ単にコンテンツに対するPVが増えればいいというわけではありません。
物凄く単純な話ですが、もし多くのPVを稼ぎたいのであれば、過激な記事を書いて見る人を煽り、炎上させてしまえばいいだけです。もちろん、それを見込んだ「炎上マーケティング」なるものもありますが、少なくとも企業がやるべきことではありません。
企業にとってのWeb上のコンテンツは、そもそも「何のために作られたものなのか」という点を第一に考えることが重要です。
そして企業にとって大切なことは、利益を得るということに尽きます。コンテンツマーケティングとは、噛み砕いて説明すると、明確化されたターゲット層に対して価値のあるコンテンツを届けることで、最終的に利益につながるような行動を誘発するためのアプローチということになります。
それに対してSEOとは、Googleなどの検索サイトにおいて、作成したコンテンツやターゲットとするキーワードを、検索結果の上位に表示させるための施策です。つまりSEOは、コンテンツマーケティングのためのひとつの手段として活用するもの、ということになります。
ここでひとつ押さえておかなければならないのは、「SEOによって検索結果を上位にすることそのものが目的ではない」ということです。
この点を履き違えてしまうと、コンテンツそのものがSEOの手段として構築されていくということになります。しかし、これはまったくの本末転倒だと言わなければなりません。
仮に、それが成功したところで、せっかく作ったコンテンツがただ消費されて終わってしまっては意味がないということです。
コンテンツはSEOの手段としてあるのではなく、あくまでマーケティングの手段としてあるものです。
ゆえに、コンテンツを作るさいに重要なのは、PVを集めることではなく、マーケティングの戦略をしっかりと考えるということに尽きます。
まずマーケティングがあり、そのマーケティング層にあるユーザーに対して価値のあるコンテンツを作るということが大切になります。そこまで進んで、はじめて「検索キーワード」という考えが出てきます。ゆえに、コンテンツマーケティングの手段は、SEOに限られたものではなく、ユーザーにとって最適な露出経路を最大限利用することが含まれます。