営業に必要なのは「話す」よりも「聴く」力

営業は、自身に課せられる予算や、持ち場や役職などの立場において、会社に貢献するためにできるだけ多くの結果を残すことが求められる職業です。
そんな仕事を大変だという人もいれば、「これ天職なり」とコミュニケーション能力をいかんなく発揮できる人もいます。

今回は営業という仕事を円滑にこなすコツについて紹介していきましょう。

第一に重要なのは、上記でも挙げたようにコミュニケーション能力が高いかどうか、という点です。
ただ単に話をすることが上手であったり、ユーモアのセンスに長けている人、という意味ではありません。
ここでいうコミュニケーション能力というものは、トーク力というより、人の話をどれだけ多く聴くことができるのか、ということを指します。

「人の話を聴くことができる」ということは、お互いの会社や仕事においてどんなことに困っていて、何を求めているのかという相手のニーズを聞き出すことができる、ということです。
そして相手のニーズがわかれば、自分たちは何をすることができるのか? ということを営業として提案していくことができます。
これが営業として非常に重要な能力です。

最初にお客様のニーズをしっかりと把握できていない場合は、提案の段階で的外れなことをしてしまったり、商談が進むに連れて相手との意志の疎通をはかることができなくなってしまったり…。
あまりにも話が合わない場合は、たとえ仕事であったとしても話をすることに疲れてしまい、お互いにとってのビジネスチャンスを削ってしまう恐れがあります。

このような悪循環を防ぐため、まずは話を聴く力、コミュニケーション能力を高めることが重要です。

ふたつめのコツは、常に見込み作成を行い続けるということです。
というのも、営業には予算やノルマはありますが、終わりがあるものではありません。
今やっている案件が終わったからと満足をしていると、次の予算を達成することができなくなり、苦しい思いを強いられることになってしまいます。

そのため日々見込み作成を行い、仕事が途切れることがないように、自分の中で上手に配分して営業活動を行いましょう。自分の予算に対して予測をたてるのです。
そのためには自分のスケジュールや時間の管理はもちろんのこと、円滑に話を進めることができるような、社内での営業力というものも必要となります。


関連記事

「聞く」「黙る」。それが私の営業スタイル サッポロビール トップ営業マン 早川大輔さん WEDGE Infinity(ウェッジ)